大手メーカーに勤める中、兼業として、2020年6月現在、KIZCLUE合同会社の設立に向け活動中。
代表を務める中、サイト製作や記事の執筆も自ら行っている。
KIZCLUEについて
大手メーカーに勤める中、兼業として、2020年6月現在、KIZCLUE合同会社の設立に向け活動中。
代表を務める中、サイト製作や記事の執筆も自ら行っている。
きっかけは、本業の中で感じたこと。
扱っていたのはとあるカーボン部品で、新たに生まれる技術課題と日々戦っていました。
最適な加熱方式の模索や、品質を定量化するための分析方法、トライのための加工方法など…
積極的に情報収集を行い、試行錯誤していました。
そんな中、一番苦労していたのが分析でした。
カーボン素材(CFRP)では、繊維由来の凹凸が表面に現れてしまい、外観品質が悪くなってしまいます。
その状態を定量化するため、大手企業のレーザー顕微鏡を何種類か試してみましたが、目視感に対応するような結果は得られませんでした。「これってほんとに凹んでるの?」と言われてしまう始末。
そんな時、他の部の先輩に相談をしたところ、
自分では見つけることができなかった、新方式の超高精度レーザー顕微鏡を紹介して貰いました。
それで観察したところ…
見事、目視に合う凹みが観測できました!
その深さ、なんと0.3μm。そりゃなかなか観測できないわけです。笑
私にとって「ソリューション」となった、画期的な顕微鏡。
それだけ技術力が高いにも関わらず、「高精度 レーザー顕微鏡」って調べても上位に出てきません。
そのメーカーがベンチャーで、知名度がまだあまり高くないことも要因だと思われますが、
その分野に精通していない人間が調べても、製品の違いって分からないんですよね。
でも、そんな”精通していない人”にこそ、情報を届ければ新たな物が生まれる可能性が高いのです。
そのとき、「広く知られていない特殊な技術を、もっと広めるお手伝いがしたい」と強く思いました。
イノベーションの発想を邪魔しているのは、「知らない」こと。
こんな話があります。
ビールは昔、家庭で飲むことができないものでした。
酵母が発酵を続けてしまうため、きちんとした加熱設備がないと、長期保存できなかったんです。
そんな課題を解決し、ビールを世に広めたのは…
なんと、カメラメーカーでした。
フィルムカメラの売上が落ちていた頃、それまで持っていた技術の棚卸を行い、「フィルムに穴を開ける技術」を極め、多孔質フィルターを作っていたそう。
そんな折に「酵母をろ過する高機能なフィルターが欲しい」という飲料メーカーのニーズと結びつき、見事酵母の分離に成功。缶ビールとしての長期保存ができるようになり、
大手じゃなくとも、技術に長けているメーカーも多くあります。
その技術を知ることで、得られる気づき・ヒントも多くあります。逆に、知らなければ、そこにたどり着くのは困難です。
一方、技術を極める中で特殊な技術を生み出したメーカーも、ニーズが分からないことも多くあります。
思いつきやすい、その分野の中での組み合わせだと、たぶんすでに世の中にあります。
でも、「新しい価値」を生み出すことができるのは、分野外の組み合わせ。これってなかなか思いつかないんですよね。
このサイトでは、そんな「分野外の技術とニーズを繋ぐ」ことにより、新たな価値創りを目指しています。
私自身、文章を書くことは幼い頃から好きでした。
理系大学へ進み、文学の世界からは離れていましたが、このシステムを志し、ライターの世界へ踏み入りました。
技術記事だけでなく、ヒトにフォーカスを当てた取材記事も作成することに。
いざやってみると、取材の仕方、話の組み立て方、言葉の選び方など、難しさを感じる局面も多くあります。
まだまだ駆け出しのため、これから成長すべきところは多々ありますが、日々真摯に向き合いながら、一歩ずつ成長していきたいと思っています。
もちろん、お客様には納得して頂いた状態で掲載させて頂くので、成果物に一切妥協はしません。
なのでご依頼頂く場合には、妥協なくご要望を仰ってくださいね。
スタートアップが盛んな昨今、誰でもイノベーターになることができます。
でもそれには、今ある企業との共創も大切になります。
新しい価値を生むには、これまでにないような、企業同士の連携も必要不可欠です。
そんな共創のハードルを下げ、みんなが「わくわく」できる世界を目指しています。