原子レベルでストロー状の構造を持つ「カーボンナノチューブ」。軽量、高強度かつ高伝導率・高熱伝導率などの優れた特長を持ちます。
近年は画期的な生産プロセスも確立され、量産も可能となりました。
そんなカーボンナノチューブを添加することにより、製品の機能を向上させた一例を紹介します。
※参考
・ナノチューブ実用化研究センターHP スーパーグロース法とは
・NEDO実用化ドキュメント 驚異の新素材、単層カーボンナノチューブ
世界初の量産工場が稼働
配管用Oリング:耐熱性・安全性を飛躍的に向上
配管の接続部に用いられ、シールなどの役割をもつOリング。リングが劣化するとガス漏れ、災害などにもつながるため、リングの劣化を抑制することは安全性の観点でも大きな意味があります。
通常、Oリングはゴム系の材料を使用して作られますが、そこに補強材としてカーボンナノチューブを添加することで、耐熱性・耐薬品性が飛躍的に向上し、リング自体の寿命も伸ばすことができます。
サンアロー社の「SGOINT-耐熱Oリング」は、フッ素ゴムを母材として用い、長い単層カーボンナノチューブ(SGCNT)を補強性フィラーとして使用しています。
カーボンナノチューブが「無機物質」であり、「繊維状」であることから、下記の特徴があります。
・400℃程度の高温でも燃えません。
・耐薬品性にも優れます。
・過酷な環境下でも形状を維持できます。
・230℃でも1600時間の飛躍的な長寿命を達成できます。
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